専務手記
霧島六社権現 ~その①~
2013.02.11
霧島神宮を出発して、まず始めに向かったのが「霧島東神社」。
霧島東神社は、イザナギノミコトとイザナミノミコトを主祭神とし、第十代崇神天皇の頃に
建立されたと言われる歴史のある神社です。
霧島の火山噴火により何度か復興造営を繰り返しており、現在の社殿は
1722年頃建てられたものだそうです。
天暦年間(947年~957年)の頃、性空上人が神社のかたわらに別当時を建て、
霧島六社権現のひとつとして確立され、修験者達の拠点として大いに栄えたとか。
さて、霧島東神社への行きかたはと言うと、
霧島神宮の鳥居前の信号を都城方面にしばらく車を走らせると左側に御池が見えてきます。
国道沿いに御池を一望できる休憩スポットのような場所があるのですが、
その少し先の左側に霧島東神社への入口があります。(看板有)
入口を入り、一本道をひたすら車で走っていると・・・・
何とも不安になる景色。本当にこの道だろうか?汗
しばらく走ると看板を発見して一安心。
そして国道から数キロ入った所で大鳥居が見えてきました。
(スタート直後から「迷子になる」と言う最悪のケースは免れました・・・。苦笑)
大鳥居の手前には霧島東神社のご由緒などが説明してある看板がありました。
少しは下調べをして出発したのですが、
やはり実際に来てみると初めて得られる知識もたくさんあります。
まず最初に驚かされたのが、霧島連山の高千穂峰の頂上に祀ってある天之逆鉾。
これって霧島東神社の社宝なんですって!!!霧島神宮の所有だと思ってました・・・。
鳥居をくぐり社殿を目指します。
山中にある神社なので、当然階段が多い参道です。
途中の手水舎には竹で作られたかわいい龍がお出迎え。
「開山性空上」と記してある石碑。 最後の「人」の所は折れちゃったんでしょうね。
参道の坂道や階段を進み、「こんな山中にある神社だから結構こじんまりとした社殿かなぁ~」
なんて想像しながら登っていると・・・
頂上付近になんとも立派な門が!
そして門をくぐってビックリ。
立派な参道・格式の高そうな社殿が!!!
薩摩藩主・島津光久公が寄進したとされる、「東霧島巫」の額。
社殿の横には、由縁まではわかりませんでしたが、「天之逆鉾下降記念」と彫られた逆鉾。
大正五年五月十三日建立と側面に記されてました。
元々はご神木だったのでは?と思えるぐらいの木の幹から
新しい木が生えていました。長い月日の流れを感じます。
社殿の下の方には、神龍の泉「忍穂井」と言われる池が。
池は現在、木造の建物で囲まれておりました。
覗きこんでみたのですが、水らしきものは見えずらかったです。
看板にも書いてある通り、「女人の影」が映らない事を願います・・・。
霧島神宮を出発した僧達がまず最初に訪れたであろう霧島東神社。
ここまでの道中だけでもなかなかの距離です。
当時の僧や修験者達が何を考え、何を願い、
この神社を訪れたかを考えていると、心が洗われるような気がしました。
私も無事に霧島東神社で参拝を済ませ、
小休憩をし、いざ次なる神社へ出発しました!(^-^) ・・・つづく